先輩には35年過ぎても敵わない!
昨晩は35年前に社会人になった時の先輩にご飯をご馳走になった。
彼は遺伝子解析のパイオニアとして日本で仕事して来た、第1世代のDNAシーケンサーを日本に導入してバイオの創世記を支えた人物だと思う。
一時期はアメリカに赴任していたが、第三世代のシーケンサーになった現在も現役の社長である。売り上げグラフを本社に言い訳がましく説明している輩とは違う。
64歳で新しいテクノロジーをキャッチアップするのは大変だと言ってるが楽しそうである。
当時振り返って、経済環境、研究投資、テクノロジー開発など全ての環境が相まって、成功した事であり、誰がやっても成功したと言い切る。
私は彼に憧れて、高額な研究機器を販売することが目的で転職した。分野は違うが高額な細胞解析機器では日本でのトップになるブランドを担当する事が出来た。
今、細胞解析とRNA解析を融合したテクノロジーが目も前にある。別々の会社であるが協力して日本に導入したいと打診された。
私は引退を決めたので、限られた時間ではあるがお手伝いすると伝えると、
彼も2回引退を考えたと話してくれた!
55歳が最初で、60歳が2回目
しかし、チャレンジを今も続いている。
彼は私も2年ぐらい遊んだら、また戻ると言った。
私の予測では2年以内に、この技術は日本で広まる。研究者にとって身じかな解析データになる。
その後、臨床分野での応用がされる事だろう。
その時、彼は細い目をして微笑んで、時代がよかったと語っている姿が頭に浮かんだ。
流石に先輩には敵わない。
今日も生きてる!