Una strada

YAMAHA XTが大好き❣️ 元空

『春の雪』

今月初めに、山中湖の三島由紀夫文学館を見てから、『春の雪』を読んでいた。
感想を頭のながでまとめようとしてるが、まとまらずに悶々としている。

2月の出張に出るときに、成田でこの本を購入して機内で読むつもりが
最初の数ページで挫折して本棚に埋もれていた。

6月はじめに、文学館の見学で三島作品のビデオでさらりと流された『豊饒の海』が再び気になりだしてさきほど、『春の雪読み終わました。

若者にお勧めの悲しいロマンとしていい作品だと思いました。こんなこと書くと三島作品をなんだと思っているんだと叱られそうですが・・・

雪の降る朝に人力車(くるまの漢字が変換できない)での初めてデートする場面は、爽やかでいて隠微な表現はオジサンが読んでも感動する表現が多かった。接吻という行為も、三島の表現では活字は映像以上に二人の心を表現している、読んでる我々に想像させる力は、活字があたかも想像を制御している。
4部作なのでこれからの展開が判らんが、綺麗なお姫様と若様の御上を巻き込んだロマンスは魅力的でしたね。

今後の展開に重要な輪廻転生が少しだけ出てくるわけですがタイの昔話は興味深かったね。
王族の家族?が、父を亡くして、没落していると、死んだ父が黄金白鳥に姿に生まれ変わり残された家族の元に飛んでくる、自らの金の羽を与えて家族の生活を案じる物語は、現在テレビCMで流れている、『ホワイトプラン24』で黒人のお兄さん、白い犬のお父さんを想像させて私てきには、輪廻転生がイメージできて、生まれ変わりは良く理解できた。
ちなみに落ちは、金の白鳥に身を変えたお父さんは、欲に惑わされた奥さんに捕まえられ毛をすべてむしられる、そして普通の白鳥に戻ってしまう。そして空に逃げていく時にはまた黄金に代わる・・・
ホワイトプラン24の樋口さんのようにお父さんとして家族として接していたら、黄金の白鳥のままで生きていたのかと考えてしまいます。

最後に、『今、夢を見ていた。又、会うぜ。きっと会う。滝ノ下で。』を読んでしまうと、4部作の次の作品への期待が膨らむのは私だけではないのでしょうね。