Una strada

YAMAHA XTが大好き❣️ 元空

沈まぬ太陽を読み始めました。

これまで、労働組合のある会社で働いたこともないし、海外勤務もしたこともない
国内の転勤もありませんでした。
読みまじめたばかりですが、社会人に成りたてのころ思い出しました。
私が入社した会社は、商社で米国の医療器械を輸入して販売する会社で200名程度の規模の会社でした。当然、社長や部長達はお年寄りが多かった。
その会社が、米国の医療機器メーカーに買収されたのは私が入社5年目の時です。
当時の社長は創業者で、この買収にむけて一部の幹部に自分の株を分配してた。その方々は
一人1億からのお金を、この買収に際して手にすることとなった。
当然、株の分配されなかった社員には何も支給されない予定でした。この辺が労働組合の無い
中小企業の悲しいところです。

そこで、当時の私の5年先輩の社員達は、社長宅に直談判に訪問して一般社員への還元を迫った。
その場面にいないのでどのような会話がなされたかは不明であるが・・
後日、会社は社長及び執行部の株をある程度一般社員に還元することを通知して収まった。
当時私が手にしたお金は200万程度で、結婚資金のなかった私には本当にありがたいお金でした。
幸いなことに、縁故入社でも賃金に対しての格差は無く、労働条件、出世も特別な配慮は無く
健全な会社ではあった。

しかし、この一件により社長の経営者としての度量が乏しいことを若いながらに初めて理解した。
その後、私は社長を一切慕うことは無かった。
当時の先輩、幹部の方々は社長を崇拝していたがその理由はいまだに理解できない。

自分の会社を処分するにあたって、会社及び社員、顧客に対して最大限の努力と配慮を行うことが
武士道だと学習した瞬間であった。

しかし、その後働いた会社で武士道を感じる経営者にめぐり合えない不遇な時代が続いていたが
日本人ではないが、武士道の精神を実践する経営者にめぐり合い、一緒に働けることに感謝。

沈まぬ太陽』を読み始めて思い出した、これからの展開が楽しみです