Una strada

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光のフェルメール

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昨夜は新国立美術館フェルメールを見に行ってきました。
「牛乳を注ぐ女」という作品が1点だけ日本に来ています!
確かに学生時代に美術の教科書で見たような気がするがほとんど記憶にありませんでした。

美術館の演出なのですが,彼の作品にたどり着くまでにオランダの風俗画が年代別に展示され
宗教画と違い,絵の大きさが小さいことに戸惑いながらも興味深く奥に進んで行きました。

そしてフェルメールが用いた新しい技法がビデオで紹介されており。なぜ彼の作品が賞賛されるのか
十分に理解出来ました。

素人美術評論家として一言解説すると!
まずは遠近法です,当時の絵画は全体的に絵が2次元的に見えています。距離感の描写が曖昧なので
立体感に欠ける。しかし彼の作品はより忠実に描写するために遠近法を用いるためにある工夫をしているんです。それが近年のX線解析で判明したようです!それが何かは調べてみてくださいね。

次に絵の構図が実に深く考慮されています!
手前のテーブルとその横に立つ女そして背後の白い壁,人物を引き立たせるための工夫が凝らしてありす。このような構図は後の画家たちに大きな影響を与えているようです。彼の作品に似た絵画が沢山展示してありましたね!

そして最も注目すべきは光のコントラストです。
窓から入る光を忠実に再現して,女に当たる光とその影,女と壁のコントラスト,女の青い服の青色の鮮明さを光を使って再現しています。

光が無くては我々は物の大きさ,輪郭,立体形状,色さえも判断出来ないわけです。この光を絵画の世界で有効に繊細に使った彼の作品は本当に素晴らしいと感動しました。

彼の作品は30数点しか存在しないようです,この機会に大切な人とご一緒に「光のフェルメール」を楽しんで下さい。