長編でしたね、かなりの取材を行ったことが最後の取材協力、引用で紹介されていたが
大作の作品を書くのは凄いエネルギーだね。
時を同じくして、JALの会社更生法の申請が出される時期にこの小説を読んだのは不思議な感じです。
航空事故は頻繁に起こっていた印象ですが、日本ではJALが殆どだったんだね。
私の記憶では、羽田沖の逆噴射、御巣鷹山と事故が続いていました。
ドルの先物取引、バブル時期のホテル買収、労働組合問題と緻密ね取材をかさねて
書かれたようで本当に面白かったです。
再建を期待された、カネボウから出向した会長も人物像が際立って武士道的な男に描かれていたが
実際はどうなのか非常に興味がある。
もちろん恩地のひとつの事を曲げずに生きる姿も憧れますね!
私が社会人になった1985年は、大企業は潰れない!みたいな神話がありました。
しかし、山一證券・・・、カネボウ・・・、そして今回のJALと現実は小説より生成りだね。
大きい組織では、間違いを正すことが出来ない文化が蔓延ることがあるのでしょうか?
小さな綻びが組織を滅ぼすのでしょうか?
今回のJALの破綻では、これまでの経営者に責任を追及することはないのでしょうか?
出来れば、当時の政治家にもJALを食い物にした責任を追及したいと思うのは私だけではないと思います。
最低でも事実を明らかにしてほしいですね。
ドルの先物取引10年で利益を得た、銀行と政治家の実名と事実関係は調べてみたいと思います。