クラリスさんが貸してくた,ハンニバルライジング(トーマス ハリス)が読み終わりましたので
感想を書きたいと思います。今年の5月に映画を見ていたので,ストーリー展開がワクワクすることはありませんでしたね。ハンニバル・レクターがなぜ怪物と呼ばれるのか?の疑問が解けたましたので,私的には満足しています。
いまの興味は,レクター家が所有していたとされる,絵画はどんな作品なのか知りたいですね。
実在する画家の作品を引用しているのでしょうか?絵画に詳しくないのでこの点が知りたい。
そして最大の興味はヨーロッパでは第2次大戦後の戦争犯罪に関してです。ドイツ軍はパリを占領しているわけですが,そのまでの行程でかなりの残虐行為を繰り返したのかな?
この辺が,日本軍の南京大虐殺を世論が肯定する流れになったのではないかと考えてしまいます?
この小説は,歴史小説ではないのですが,ヨーロッパの歴史に無知な私としては気になる所なんです。
マダム紫は映画でも,妖艶で美しい女性として表現されていましたが,本の中では,さらに怪しい美しさが描かれています。
万葉集の引用などは,平安時代の貴族における優雅さに加えて西洋の貴族が混ざりあい独特の気品をかもしだしていると感じています。
あとバイク好きには,レクターがのるBMWのボクサーツインがパリの郊外を駆け抜ける場面がワクワクしましたね。
次回,パリに行く時はこの小説に出てくる,美術館/寺院/レストランを訪ねてみたくなるような
書き方で,パリの町並みと生活を活字に表現していました。
フランス・パリ観光のガイドブックとして面白い作品でした!