私が友人に勧める本を課題図書と称していますが
この基準に落選しただけなので、作品としてはすばらしいと思います。
作者の江國香織は私と同年代なので、この小説中に出てくる詩史が好む音楽が親父としては身近に感じる
一つはビリージョエルとかオリビアニュートンジョンの『ジョリーン』などは親父好みの音楽だよね。
どうにも詩史がこんな音楽好きだったとはおもえないな？ここで詩史がKissとか太陽神が好きだというと現実的ですね。まあ子供がわからない古い曲を示しただけなのだろうね。
ストリーとして大学生と家庭を持った主婦が恋するのは話題性としては思い白いが、その後の展開が平凡ですこし退屈に感じます。これが身近で女性にはうけるのでしょうか？
詩史と喜美子は生活環境や社会的地位が違い、性格も違うように表現されているけど、私には同じ人物像として映像化されてくる。もっと違った女の心理を表現して欲しいところです。女の醜いところをもっと表現した方が人間像をイメージできる！
東京タワーが見える部屋だけが都会的で雰囲気が先行しているが、各場面での情景表現は乏しいですね。
題名以外で情景が想像できる場面が記憶にないです。
以上のことからあまりお勧めの本じゃないね、よって課題図書には落選ということで！
私の先手基準は、人間の真相心理を抉る様に表現して、それを際立たせる風景描写で包み込む！話の展開は読者に十分予想はさせるが、必ず捻ってくるので絶えず指向能力を最大引き出される。
そして、登場人物に自分をダブらせてしまうような作品を課題図書に選んでいます。
過去の作品は
東電OL殺人事件
金閣寺
海辺のカフカ
さて次の課題図書は！
