Una strada

YAMAHA XTが大好き❣️ 元空

黒の爺に似てきた

私は歳を重ねて父方の祖父である桂吉に似てきたと自分で思う。

 

祖父は町工場で工員として働き、故郷に土地を買い暮らそう思っていたが、農地改革で全てを失ったらしい。板橋区氷川町の借家で暮らしていた。

 

新聞に織り込まれる広告の裏の白い部分で、字を書いていたのを思えている。物を大事にする爺さんだったよ。


小柄で、痩せていて、坊主頭で、ガンジーみたいな風貌だった。


酒もタバコも飲まず、真面目な人だった。


暇つぶしに私と将棋を刺したが、絶対に手お抜かずに全て勝っていた。


クロという雑種を可愛がり、この犬は真っ黒な毛色だった。

よって
私は祖父を黒の爺と呼んでいた!


孫である私を子供扱いする事が無かったので、時折私はクロの爺と喧嘩した!


原因は夕方の相撲中継と漫画放送を巡ってのチャンネル争い!そして、夕飯の献立である。

クロの爺は入れ歯なので、蕎麦が好物であった。

単純なそばやが子供の私は物足りなく好きで無かった!


クロの爺は80歳過ぎていたが、私の自転車に乗ろうとして家族に叱られていた。


そんな祖父に私の風貌が似ている様である!

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今日も生きてる。